バブル経済最盛期のころ、興味深い内容のFAXがUSAから届きました。元発信者の誤送信により、彼が彼の本社へ送った筈のFAXがうちの系列ディラー入ってしまったのです。そのディラーは内容が内容だけに、そのFAXを私に転送して来ました。
実は私は、その少し前にその彼の本社から半ば脅しに近い厳しい絶縁状を受取っていたのです。そのUSAの会社は所謂、業界では老舗で絶大な知名度を誇って いました。翻って、我々は所謂、駆出しのハナタレ小僧でした。言わば、巨人と小人の関係でした。がしかし、そのFAXを読んで、何れこの巨人を打破れそう な気がしてきたのでした。
FAXは我々ルーキーが、その半年ほど前に発売した処女作に慌てふためいている内容でした。我々としては処女作でもあり必ずしも100%満足している訳で なく、言わば駄作のような作品でした。にも拘らず、あの巨人が慌てふためいているではないか、あの絶縁状は何だったのだろう、敵は張子の虎か・・、と内心 ほくそ笑んだのでした。・・・・続く
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